「酒は飲めば、飲むほど強くなる」
こんなことが、昔から今も言われていると思います。
一部の人に当てはまりますが、一部の人には全く当てはまりません。
今回は、「お酒に強くなる人」「絶対に強くならない人」について科学的にご紹介します。
【食の編集室】編集長:ライト
JADP:食育アドバイザー
あらゆる【食】の情報を集め、編みブログとして発信。
「医者いらずのブログ」を目指しています。
・お酒を飲むと赤くなる方
・お酒を強くなる方法を探している方
自分のタイプを知ろう
科学的に判明している事実を一つ伝えます。
お酒が強いか、弱いかは「遺伝」で決まります。
つまり生まれた瞬間から、もう決まっているのです。
一般的にお酒が強いというのは、アルコールを分解する酵素の量で決まります。
そしてこの酵素の量は、親からもらう遺伝子で決まり、3タイプに分けられます。
活性型(NN型):アルコール分解能力が高いN型を両親からもらう。
特徴:お酒に強く、顔が赤くならない人。
白人や黒人の割合は100%
日本人割合は50%程度
この3タイプです。
大体の人は、これで自分のタイプが分かったと思います。
分からない人は、皮膚科で【パッチテスト】や【遺伝子検査】などを受けましょう。
自分がアルコールに強いか、弱いか正確に分かります。
お酒に強くなる方法
弱いタイプ:失活性型(DD型)
まずお酒が全く飲めない方が、強くなる方法です。
ありません。
ハッキリ言います。

諦めて下さい。
あなたたちは、活性型や非活性型から



お酒は吐くほど強くなるよ。
など強くなる方法を、色々な人から聞いたかもしれません。
ただ、前述した通りお酒が強いかどうかは遺伝で決まります。
親からもらう酵素で決まります。
いくらお酒を飲む量を増やしても、アルコールを分解する酵素が増えることは、絶対にありません。



実際に自分は強くなったけど?
飲んで強くなるタイプは、不活性型の人です。
巷には「筋トレするとお酒が強くなる」という理論がありますが、信じてはいけません。
あなたたちが勉強するのは、お酒の強くなる方法ではありません。
「お酒の上手な断りかた」です。
お酒の上手な断りかた
最近ではアルコール・ハラスメント通称「アルハラ」が社会にも浸透してきました。
ただ友人関係で「ノリが悪い」と思われたくないなどの理由で、無理矢理飲んでいる人もいるのではないでしょうか?
そんなあなたに上手な断りかたを以下ご紹介します。
・「飲めないこと」を宣言しておく
・「アレルギーなんです」と断る
・診断書を携帯しておく
順番に解説します。
「飲めないこと」を宣言しておく
飲み会がある事前に、「自分がお酒を飲めない体質だ」ということを周知してもらうことです。
そうなると、自然と勧めてくる人はいなくなります。
また信頼できる友人に知っておいてもらうことで、勧めてくる人をブロックしてくれます。
「アレルギーなんです」と断る
普段会わない人たちと飲む機会もあると思います。
例えば友人の結婚式で、知らない人がお酌をしに各テーブル回っています。
あなたのテーブルに来て「どうぞ、どうぞ」とお酌をしてきました。
あなたはなんと言って断りますか?



「ちょ~ウザいんですけど~」って一言。



皆が皆、それ言えればね。
実際に効く一言は、
私、アルコールのアレルギーなんです。
「アレルギー」と聞くと「危険」という概念が皆あります。
なので大体の人は「それは仕方ない」となります。
実際に僕の友人は、それで乗り切っていました。
「お酒弱いので」はダメ
「お酒が弱い」と答えると、注がれます(笑)
「飲めば強くなるから」
「グラスが空いてるよ」
など適当な理由をつけて注がれます。
お酒を注がれないためには、「注いでは危険な人」だと思わせるしかありません。
診断書を携帯しておく
上記のことを伝えても無理に勧めてくる人は、まだいるかもしれません。



出会ったことは、ありませんが。
お酒が飲める人からしたら、お酒が飲めない人の気持ちが分からないのです。
なので、「アレルギー」と聞いても「ウソついてるなこいつ」と思う人もいるかもしれません。
そんな「もしも」の時のために「医者からの診断書」を携帯しておきましょう。
皮膚科など、病院に行くと診断書を書いてくれます。
それを携帯しておけば証拠にもなるので、無理に勧められた時は、印籠代わりに出しましょう。
顔は赤くならないけど、全く飲めないという人は持っておくことをオススメします。
少し弱いタイプ:不活性型(ND型)
お酒が強くなるタイプは、不活性型の方です。
お酒が強くなる方法を伝えるとしたら、飲む頻度を多くするでしょうか。
飲んでいる内に「酵素誘導」が起こり、アルコール耐性が強くなります。



じゃあ鍛えられる人もいるんだね。



中にはね。
ただ、不活性型の人にも個人差があります。
活性型に近い不活性型かもしれないし、
失活性型に近い不活性型かもしれません。
なので無理に強くしようとはしないで下さい。
また不活性型の人は、一番注意が必要です。
お酒を飲むほど耐性が上がり、強くなります。
ただ不活性型の人が、活性型になるわけではありません。
(例)城:体内、アルコール:攻撃してくる敵、分解酵素:城を守る騎士だとします。
活性型のお城は、騎士が多いので敵が侵入してもすぐ倒してくれます。
不活性型のお城の場合は、違います。
度重なる敵の侵入により、騎士のレベルはアップします。
以前よりも敵を倒すスピードが速くなります。→酒に強くなる
ただ、活性型のお城よりも騎士の数もレベルも違うので、敵を倒すのに時間がかかります。
お城(体内)に、敵(毒素)が侵入している時間が長いのです。
体内に毒素が長く入っている=身体にダメージを与えるということです。
そして咽頭がんや、食道がんのリスクが上がります。
不活性型の人は、お酒を飲む機会が多くなれば強くなります。
間違いではありませんが、元々は「弱い体質」です。
その認識を持ってお酒を飲みましょう。
酒豪タイプ:活性型(NN型)
元々お酒に強いタイプなので説明不要です。
ただ活性型にも落とし穴があります。
「アルコール依存症」です。
アルコール依存症になる50%は、活性型の方なので注意してください。
また以前にお酒の危険性についての記事も書きましたので合わせてお読みください。


最高の飲み方
今からお伝えすることは、お酒との付き合い方です。
お酒は楽しく飲みたいですよね。
悪酔いや、二日酔いを軽減するための方法をご紹介します。
※失活性型は、実践しても意味ありません。
すきっ腹で飲まない
これは皆さん知っていると思います。
なぜ、すきっ腹はダメか?



腸での吸収を遅らせたいからです。
アルコールの吸収は、胃で5%吸収され、その後小腸に送られます。
そしてアルコールは「小腸」で95%吸収されます。
胃に内容物があれば、腸にゆっくり送られます。
ただ、すきっ腹だと素通りなので腸での吸収が早くなり、酔いも早くなります。
なのでお酒を飲む前に、まず胃に食べものを入れましょう。
油を使った料理から食べる
普段の食事は別ですが、飲み会時は油を使った料理から食べるといいです。
油には、胃と腸の通り道である「幽門」を閉じてくれる役割があります。
それだけ胃で待機時間を作ってくれるので、小腸にもゆっくり送られるようになります。
・刺身にオリーブオイルがかかったカルパッチョ
・トマトとチーズにオリーブオイルのかかったカプレーゼ
・マヨネーズがかかったポテトサラダ
など。
あとは唐揚げや、フライドポテトもありですね。



胃もたれ決定だな。
食物繊維(サラダなど)
食物繊維も吸収が遅いのでおすすめです。
料理の最初の方だったらシーザーサラダぐらいしか思いつきません。
枝豆
ビールのお供「枝豆」はおつまみに最適です。
枝豆は、食物繊維が含まれているので、
アルコールの吸収を遅くしてくれます。
まだあります。
枝豆は、たんぱく質が豊富です。



それがなんの関係あるの?



肝機能を向上させるんだ。
たんぱく質には、
・アルコールの分解を促進
・肝臓の解毒作用
の役目があります。
その為、悪酔いしにくいのです。
※ならないわけではありません。
水をこまめに飲む



チェイサーね。



違うところもある
みたいよ。
お店によっては、チェイサー=水ではない可能性もあるので注意してください。
水をこまめに飲むのは、胃腸内のアルコール濃度を薄める為です。
またアルコールは、体内の水分を奪っていきます。
これは脳下垂体にある抗利尿ホルモンが抑制され、必要以上に尿が出てしまうからです。
ビールの場合実際に飲んだ量の1,5倍
つまり1ℓ飲んだら、1,5ℓの尿が出るわけです。
なのでお酒を飲む場合は、お酒と同等量のお水を飲むと良いです。



以上のことを意識して飲めたら最高ですね。
まとめ
お酒の強さは、遺伝で決まります。
活性型:元々強い
不活性型:基本弱いが、飲む頻度が多いと強くなる人も。
個人差があるので、弱い人はお酒をきっぱり断りましょう。
失活性型:強くならないので飲まないでください。
お酒を楽しく飲むためには、
胃に食べ物を入れる。
・油を含むもの
・食物繊維
・枝豆
・水をこまめに飲む
アルコールは、適量を守って飲むようにすることをオススメします。
それでは、このへんで。
編集長のひとり言
アルコールが弱い失活性型の人は、残念です。
ただあなたたちが、お酒を強くなる方法はありません。
あなたたちがお酒を飲めるようになったとしたら、それは肝臓が壊れた時です。
お酒は本来楽しむものなので、身体を壊しては元も子もありません。
お酒に強くなる大人になるのではなく、お酒を勧められてもハッキリ断る勇気のある大人になりましょう。
それでは、またお会いできるのを楽しみにしています。
編集長:ライト
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