あなたやあなたのご家族が「脈が飛ぶ」や「脈が抜ける」などと、言っていたことはありませんか?
先日僕の母が、不整脈で病院にかかりました。
70歳を超えているので仕方のないことですが、薬を処方され終わるのは味気ないものです。
簡単に調べても「気にしないようにする」ぐらいしか書かれていません。
実際に不安な方も多いかと思うので、色々調べ下記に記載しました。
歳をとっても患者自身にできることはたくさんありますので、その方法をご紹介します。
・高齢者
・脈が飛ぶ方
・高血圧の方
脈が飛ぶとは

脈が飛ぶとは、正式に言うと「期外収縮」と呼びます。
心房または心室の自動能のない心筋から正常の脈よりも早いタイミングで電気刺激が発生するために起こります。
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期外収縮であれば、加齢に伴って生じるもので気にしなくて大丈夫です。
過度な心配がストレスや不安障害になり、期外収縮を起こす原因になるので注意が必要です。
ただ心筋梗塞や狭心症が隠れている可能性もあるので、医師に必ず相談しましょう。
期外収縮の症状、、原因
期外収縮の主な症状
・脈が抜ける
・胸がドキドキする
・異物が食堂に突然出る感じ
・胸がズキンと傷んだ
・胸騒ぎがする
・ウッと息が詰まる感じ
などです。
正常な心拍であれば、
トン・トン・トン・トン
と一定のリズムで流れますが、期外収縮の場合、
トン・トン・トトン・トン
トン・トトトン・・ドキン
などと流れます。
脈が抜けたような感じがするのは、本来のリズムより早く電気刺激が出て心臓が収縮して1回の拍動で十分に血液が送られない為、拍動で生じた圧力が弱く、脈として感じられないからです。
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本来なら「よーいドン」で動くところが、フライングして動いてるイメージに近いです。
期外収縮の原因
主な原因は、分からないそうです。
ただ60歳以上の方には、ほとんど見つかる症状なので加齢が考えられます。
若者と高齢者の肌や血管のハリは違うので、仕方のない症状なのかもしれません。

ただ酸化と糖化を防ぐことで老化を遅らせることは可能です。
酸化と糖化については、後述します。
また、
- 肉体的・精神的ストレス
- アルコール
- カフェイン
を摂取すると期外収縮が起こりやすくなります。
また睡眠不足も関係してきます。
期外収縮の対策
当たり前の話ですが、まず最初に病院に行ってもらうことです。
病院にいってもらうと、
- 抗不整脈薬
- ペースメーカー
- カテーテル治療
など必要に応じて治療方法を選んでくれます。
ただ「脈が飛ぶ」などの、通常の期外収縮であれば、生活習慣の指導で済んでしまうことも多いようです。
生活習慣からの対策
加齢も含めストレスや睡眠不足が原因で、期外収縮が起こります。
まずは生活の質(QOL)の向上が必要です。
以下生活習慣の改善点をご紹介します。
- 睡眠の質の向上
- マグネシウム摂取
- 良質な脂質の摂取
- 酸化・糖化対策
です。
深掘りしていきます。
※「期外収縮」は心疾患に繋がる可能性もあるので、以下記載する心疾患に含まれていると考えて下さい。
睡眠の質の向上
脈が飛ぶなどの不正脈は、睡眠不足も影響してきます。
ちなみに僕の両親はガッツリ昼寝をしているので、夜中の睡眠の質が悪く、途中で起きていることが分かりました。
もし昼寝をするのであれば、15~30分に留めましょう。



それ以上寝ると、かえって怠くなります。
30分以上寝ると、睡眠の工程を1サイクル(レム睡眠)終えたことになります。
人間は夕方から夜にかけて休息モードに変わり、ホルモン観点から夜の睡眠は昼の睡眠より高い疲労回復効果があることが分かっています。
ガッツリ昼寝をしている人は、短時間に留めましょう。
マグネシウムの摂取
高齢者に限らず、日本人はマグネシウム不足だと言われています。
マグネシウムは、
全身の筋肉を緩めて柔らかくする
効果があります。



「なんだ、大したことないじゃん」って思われたかもしれませんが、大きく関係してきます。
筋肉とは骨格筋だけでなく、心臓の筋肉などの平滑筋も含まれます。
マグネシウムが不足すると、冠動脈という心筋に血液を運ぶ血管が痙攣(けいれん)を起こすと言われています。
だから血中マグネシウム濃度が低い人は、注意が必要です。
実際に血中マグネシウム濃度が低い人と、心疾患の関連性がある研究結果をご紹介します。
心疾患リスクを低くするには、マグネシウム摂取が鍵になります。
マグネシウムを含む食品
海藻類:ひじき、わかめ、海苔など
大豆類:納豆、豆腐、味噌
魚介:青魚、牡蠣、タコ
その他:ナッツ類、アボカド
1日270~370㎎を目安に摂取しましょう。
マグネシウムの他にもカリウムやカルシウムは、心筋の働きを良くします。
一緒に摂るといいでしょう。
カリウム:肉や魚、バナナ、里芋など
カルシウム:小魚など
ちなみにカルシウムを摂取しすぎると、マグネシウムの吸収を阻害してしまいます。
全ての栄養素に言えることですが、一つだけを頻繁に摂るのはやめましょう。
理想の比率は、
カルシウム2:マグネシウム1
です。



ちなみに僕のおすすめは「ひじき」です。
ひじきの栄養成分表を見てみると、
ひじき100gあたりの成分値 | mg |
カリウム | 4,400 |
カルシウム | 1,400 |
マグネシウム | 620 |
食物繊維 | 43,3g |
カルシウムとマグネシウムが黄金比率2:1です。
※少しオーバーしてますが3:1でもO.K.と言われているので問題なしです。
おかずに「ひじき煮」など増やすことをおすすめします。
食物繊維も多く含まれ動脈硬化を予防する効果もあるので、一石四鳥ぐらいありますね。
良質な脂質を摂取
血管を若々しく保ち、心疾患リスクを下げるためには、良質な脂質の摂取が必要です。
良質な脂質とは、
- 魚油(イワシやサバなどの青魚)
- オリーブオイル
などです。
魚油の効果
海外の調査でイヌイットという民族には、心疾患による死亡率が低いことが分かりました。
調査したところイワシやサバに多く含まれるEPAという成分が、心疾患リスクを下げていることが分かりました。
EPAには血液をサラサラにする効果があるので、心疾患に有効的です。
もちろん同義として、脈が飛ぶなどの不整脈にも有効的です。
魚は免疫力を上げるビタミンDも豊富に入っているのでおすすめです。
オリーブオイルの効果
オリーブオイルは心疾患にとても有効的です。
アメリカ心臓病学会誌では、オリーブオイルのことをこう書いています。
オリーブオイルのエビデンスベースは最も包括的であり、心血管リスクの低減に有益であるという明確なエビデンスがあります。
アメリカ心臓病学会誌
オリーブオイルは血圧の調節をしてくれる成分が含まれているので、不整脈・心疾患にも有効的です。
また、こんな科学的根拠(エビデンス)もあります。
オリーブオイルの効果は最強です。



脳にもいいので積極的に摂りましょう。
またオリーブオイル消費国ランキング
1位、2位のスペイン・イタリアは心疾患リスクが少ないです。
地中海食を多く食べている人は、魚やオリーブオイルを多く食べる為、心疾患リスクが少ないと考えられています。
酸化・糖化対策
酸化・糖化についてご紹介します。
酸化


簡単に言うと、「身体の錆び」です。
人間は酸素を取り込みエネルギーを生みます。
また取り込んだ酸素で活性酸素を作り、ウイルスなどの外敵を退治してくれます。
ただこの活性酸素は増えると、人間の身体にもダメージを与えていきます。



酸素とは、
「酸(溶ける)素(もと)」と書きます。
その活性酸素が、血管の錆びになるので柔軟性が失われていきます。
柔軟性が失われれば安定的な血液を送れなくなり、脈が飛ぶなどの不整脈も出てきます。
つまり酸化対策をすることで、不整脈の改善を促していきます。
ビタミンC
- 緑黄色野菜:パプリカ、ブロッコリー、ほうれん草など
- 果物:キウイ、いちご、チェリーなど
ビタミンE
- 種実類:アーモンド、くるみ、ごまなど
- 油類:オリーブオイル
ポリフェノール
- 果物:ブルーベリー、りんご、いちごなど
- 飲み物:緑茶、コーヒー、ココア
- お菓子:高カカオチョコレート(カカオ含有率70%以上)
ベータカロテン
- 野菜:にんじん、赤パプリカ、ほうれん草など
以上が抗酸化作用のある食べ物です。
注意点:現在医療に掛かっている方は、食べてはいけない食品があるのか医師にご確認下さい。
次に糖化についてご紹介します。
糖化


酸化がサビなら、糖化は「焦げ」です。
肉を焼くと焦げます、ホットケーキを焼いても焦げます。
以上の焦げは、食べ物だけでなく体内でも発生します。
食べ物はこんがりとおいしそうな焼き色ですが、体内の焦げは完全に悪影響を及ぼします。
原因は糖質の過剰摂取です。
糖質は貴重なエネルギー源ですが、過剰摂取するとたんぱく質と合体し、体内の熱によって焦げになります。
ちなみにこの焦げを「AGE」と言います。
AGEは血管やコラーゲン、あらゆる細胞と結びつきダメージを与えていきます。
不整脈の方は、糖質の摂りすぎをしてないかのチェックが必要です。
医療にかかっている方は少なくともお菓子をやめて、せめて果物に変えましょう。
まとめ
脈が飛ぶとは
- 期外収縮と呼ばれ、人によって「ドキン」とするなど感じ方が違う。
期外収縮の原因
- 加齢
期外収縮の対策
- 一番は病院での治療
- 生活習慣の改善
生活習慣の改善
- 睡眠の質の向上
- マグネシウムの摂取
- 良質な脂質の摂取
- 抗酸化・高糖化を行う
息子心としては、いつまでも健康で長生きしてくれることを願うばかりです。
今回の記事を活かし、アンチエイジングを行っていきましょう。
それでは、またお会いできるのを楽しみにしています。




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