あなたはダイエットを行った時、カロリーの計算をしましたか?
「実践してみたけどなかなか痩せない」
なんて人も多いと思います。
実はなかなか痩せない、には理由があります。
なぜ簡単に痩せないのか?
今回はカロリー制限ダイエットについて、ご紹介していきます。
・リバウンド経験がある方
・ダイエット中の方
カロリー制限ダイエットの説明

結論に行く前にカロリー制限ダイエットの概要を話します。
一般的には、
摂取カロリー<消費カロリー(基礎代謝×身体活動)=痩せる
簡単に言うと食事で得たカロリーより、
一日の活動量が大きいければ痩せるという理論です。
基礎代謝とは
基礎代謝とは生命活動における必要最低限のエネルギーのことです。
例えばこの記事を読んでいる今も、あなたの心臓は動いてます。
なにも活動しなくてもエネルギーは使われていますよね?
この基礎代謝は年齢や活動量によって分けられますが、成人であれば大きく変動することはありません。
男性:1,500kcal
女性:1,200kcal
とアバウトに覚えたほうが、思い出しやすいです。
脂肪の重さ
脂肪の重さは、
1kg=7,200kcal
になります。
以上のことを踏まえた上で痩せるための計算をしていきます。
例えば僕は男性で基礎代謝が1,500kcalです。
ランニングを行い300kcalエネルギーを使用しました。
その場合、消費カロリーは1,800kcalになります。
一日の食事で1,500kcal摂取した場合、
摂取カロリー(1,500)-消費カロリー(1,800)=-300kcal消費。
毎日300kcal消費できれば、
脂肪7,200kcal-消費カロリー300kcal=24日で1kg痩せることができます。
以上がカロリーで痩せる仕組みです。
カロリー制限ダイエットは痩せない説

現在カロリー制限ダイエットを行っても、痩せないと言われています。
なぜカロリー制限ダイエットで痩せないのか?
ご紹介していきます。
カロリー制限が痩せない理由
- 努力分の見返りが少ない
- カロリー計算が面倒
- ホメオスタシス効果により痩せない
以上三点を深掘りします。
努力分の見返りが少ない
前述した消費カロリー-300kcalの場合、
ランニングを40分行わないと消費しません。
あなたが「運動するの大好き」という方
なら良いと思います。
ただ社会人で毎日40分ランニング継続できる方が、どのぐらいいるのでしょうか?

恐らく少ないと思います。
また運動嫌いな人にとっては、到底無理な話です。
また毎日40分走って、約1ヶ月で1kg痩せる計算です。
2kg痩せたい場合は、2ヶ月継続する必要があります。
つまり割いた時間ほど得られる結果は少ないということです。
カロリー計算が面倒
消費カロリーは継続が難しいので、摂取カロリーを減らす方法もあります。
今はスマホで「カレーライス カロリー」と検索すればすぐに数値が分かります。



なんだ簡単じゃん。



って
思うよね。
実際にはカロリー計算から、食事の内容を考えるのでかなり難しいです。
例えば前述した-300kcal痩せる場合。
食事の摂取カロリーは1,200kcalに抑える必要があります。
晩ご飯をカレーライスにした場合、600kcalなので朝食と昼食で600kcalに抑える計算が必要です。
以上の計算を毎日計画的にできる方なら問題ありません。
ただ多くの方は、途中で計算をやめたり、
極端に食事制限してしまいます。
ホメオスタシス(恒常性)効果により痩せない
人間には生存するための能力が備わっています。
- 暑かったら汗をかいて体温を下げる
- 寒かったら震えて体温を上げようとする
以上の能力は、「ホメオスタシス」と言います。
もちろん人類は飢餓の歴史が圧倒的に長いので、食事に対しても備わっています。
食べ物を得られなければ、飢えないように身体活動のレベルを下げてしまうのです。
例えば前述した摂取カロリーを1,200kcalに落とした場合。
※基礎代謝1,500kcal
人間は300kcal飢えている、と認識します。
「危ない」と感じた人間は、生命維持スイッチがON。
省エネモードに身体が変わり、基礎代謝を下げることで生き延びようとします。
基礎代謝が下がったら、さらに食事摂取カロリーを下げなければ痩せません。
人間本来の能力が、ダイエット(飢えること)を邪魔するのです。



僕らの身体は蓄えられるように作られています。
以上3点の理由から、カロリー制限ダイエットは難しいです。
またカロリー制限ダイエットは、意味がないと言われている研究結果もあります。
カロリー制限に意味がない研究結果
カロリー無制限で一番痩せるとは凄いことです。
事実を裏付けるものではありませんが、参考にしても良いと感じます。
カロリー制限ダイエットの注意点
カロリー制限ダイエットで実際に痩せる人もいます。
ただ単純なカロリー制限は、寿命を短くする危険性もあるので注意しましょう。
行う場合は以下2点に注意して実践して下さい。
- 運動を必ず行う
- 良質な栄養素を摂取する
深掘りしていきます。
運動を必ず行う
カロリー制限ダイエットをする場合、運動は必ず行いましょう。
理由は運動を行わないカロリー制限ダイエットのみの場合、骨密度が低下するという研究結果が報告されています。
※人間を対象に行った研究
骨密度の低下は骨折を起こし、最悪の場合歩行困難にもなります。



私はまだ若いから大丈夫。
という考えの方は、注意が必要です。
なぜか?
一般的に女性の骨密度の成長ピークは、18歳だと言われています。
18歳から50歳前後までピークを維持し、50歳前後から骨密度が急激に低下。
「若いから大丈夫」という考えが危険なのは、ピークを迎えたら骨密度は増えないからです。
つまり若いうちから骨密度を減らさない、
骨密度の維持
が必要になります。
カロリー制限に限らず、ダイエットの場合は運動をしっかり行いましょう。
良質な栄養素を摂取する
カロリーを減らす場合、食事の量よりも
おかずの種類を減らす人も多いです。
その場合足りない栄養素も出てくるので、補う必要があります。
なかでも絶対に減らしてはいけない栄養素は、たんぱく質です。
なぜか?
理由は食べすぎ防止です。
著書「科学者たちが語る食欲」の研究では、こう書かれています。
タンパク質が少ないと「カロリー」が余計必要になる。
科学者たちが語る食欲P.290より
人間も含めたあらゆる生物の食欲は、一回の食事でたんぱく質を15%ほど摂取しないと満足しません。
だから高炭水化物食や高脂質食になると、たんぱく質の摂取比率が下がり、結果食べすぎてしまいます。
もちろん他の栄養素も重要なので意識して摂っていきましょう。
まとめ
おさらいをしていきます。
- カロリー制限で痩せる公式は?
-
摂取カロリー<消費カロリー=痩せる
- カロリー制限で痩せない理由は?
-
ホメオスタシスの効果で基礎代謝も一緒に下がるため
- カロリー制限ダイエットの注意点を二つ教えて下さい
-
- 運動を必ず行う
- たんぱく質をしっかり摂る
カロリー理論についてはまだまだ追加研究が出てきそうですね。
現状はしっかりカロリーを摂取し、過不足にならないように調整しましょう。
それではまたお会いできるのを楽しみにしております。
編集長ライト
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